極端な僕の平凡な考え。

 

 二人とも色々と考えてしまうほうだと思う。

 僕は、極端だから、どうやったらあまり考えすぎないようにできるかを考える。

 不安なことは何だろう。

 不安なことがなくなったら、考えることも明るいことが多くなるのだろうか。

 体調不良のときの彼女は、自分のことを、迷惑ではないか、と心配する。

 僕の邪魔をしていないだろうか、と心配する。

 そして、自分がいないほうが良いのではないか、と考えてしまうようだ。

 でも、

 僕の目標は、いつも、彼女といつでも一緒にいられるようになることだから、彼女が邪魔になるわけがない。

 ただ、僕は極端だから、その目標を見ると、全速力で走りたくなるようだ。

 とてもアナログな自分だと思う。

 効率とか手際とかじゃなく、アナログに走って、失敗もして、何でも経験して、ボロボロになろうとも、前に進んでいく、そんな感じなのだ。

 彼女の体調が思わしくないときに、僕は、もっと自分が賢かったら良いのに、と思う。

 もっともっと賢かったら、きっともっと良い方法を考えて、もっと彼女と一緒にいられるのではないか、と考える。

 しかし、僕は、残念ながら高性能な機械のような人間ではなく、感情のある生身の人間にすぎない。

 それでも、一緒に歩いていける道があると、僕は思っているから、常に模索する。

 今はその過程だ。

 少し立ち止まって、彼女のそばにいる。

 今はそんな時間でもいいと思っている。

 

ひ。