私の声。

ひーくんに届くはずのなかった私の声。

ひーくんに生きていてほしい。

願わくば幸せに。

でも、あの頃の私は、ひーくんが辛いのを知っていたから、

「生きていて幸せになれるとは言えないけど、生きていてほしい」

と言っていた。

生きていて欲しいのは、私のエゴだから。

そして、離れてから私の声は、ひーくんに届くことはなくなった。

願いや想いは、声にならずに、ずっとあった。

でも、今は、ひーくんに私の声が届く距離に、そばに居ることができる。

「今日も、気をつけてね。

今日も、無事でいてね。

何かあったら承知しないから。

一緒に長生きするんだからね。」

そう言える。

ひーくんにも私の想いが伝わっているみたいで、すごくすごく嬉しかった。

それが、本当にすごく幸せなことのように思う。

一緒に生きていく。

私がひーくんを幸せにする。

ふたりで一緒に幸せになるんだ。

今なら、素直にこう言える。

ずっと言いたかったこと。

ひーくんのこと、絶対に何があっても私が幸せにしたいから、一緒に頑張るから、ふたりで幸せになろうね。一緒に生きてください。と。

 

               なー。